プラスチック(樹脂)部品を作るときに使う装置をプラスチック成型機と呼びますが、この装置は樹脂材料を高温度で過熱を行いどろどろの状態に溶かして、スクリューを回転させながら金型内に材料を流しいれることで樹脂部品を製造することができます。成型機には温度設定を行う機能が付いていますが、使い続けていると温度は上昇してしまい材料が焦げる可能性があるため、温度計センサーを使って設定された温度を維持管理しています。ただ、成型機についている温度計センサーだけでは全体的な温度を維持させることができない、シリンダーや金型などそれぞれに温度計センサーを取り付けて都度成型機の温度設定を変えることが求められます。樹脂材料は、適切な温度で加工を行わないと不良率が上がってしまうことになるのですが、プラスチック部品は不良になったとしても、それを粉砕して再びリサイクル材として使うことは可能です。
ただ、このリサイクル材は透明度が必要な部品には不向きですし材料にガラスを混ぜて加工を行うものなどでは再利用が難しいケースもあります。そのため、成型機内にある装置だけでなく適材適所への温度計センサーの設置が不良率を下げるポイントになって来るわけです。ちなみに、成型機に使用される温度計センサーは接触式、2種類の異なる材料の金属線の先端部分を接続して、温度差で熱起電力が発生する仕組みを使い測定するタイプが適しているといわれており、主に熱電対の製品が使われます。