パソコンのCPUは、処理能力を最大限に引き出すため多くの電力を使う部分です。CPUの稼働は、処理が多くなるほど高くなる傾向を持ちますがパソコンを使わずにそのまま放置しているときには稼働率は限りなく0に近づく、複数のソフトウェアを起動してそれぞれのソフトを使うと稼働率が高くなります。稼働率が高くなるとより多くの電力が必要になって、これに伴い熱を放出させることになるわけです。CPUには熱暴走といったリスクがあることをご存じの人も多いかと思われますが、高温度に達すると処理能力を超えてしまう結果的に意図しない動作をするのが熱暴走です。
最近のCPUは高速タイプが主流で、熱の放出量が高いなどからも大型のファンモーターを使い冷却する必要があります。ファンモーターも多くの電力を必要とするため、回転させたままでは消費電力が大きくなりがちです。そこで、温度計センサーを使い温度管理を行って、必要に応じてファンを回転させる仕組みを持ちます。温度計センサーは、CPU周辺のヒートシンクや熱が放出されやすい部分に取り付けられている電子部品で、主にサーミスターなどの温度計センサーが使用されています。
サーミスターは、抵抗の一種ですが熱により電気抵抗が変化する仕組みを持ちます。温度が上昇すると内部抵抗が大きくなる、この情報をファンモーターの制御回路に送ってオンオフを行うのが特徴、仮にサーミスターが壊れてしまうと回転したまま、もしくは回転しない故障になります。